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「奈良絵本」は、室町時代から江戸時代にかけて書かれた挿絵入りの短編の物語です。この「世界のデジタル奈良絵本データベース」では、世界各地に存在する「奈良絵本」のデジタルアーカイブを公開しています。
奈良絵本は、おおよそ横本・縦本・大型縦本の三つにわけられ、その造本もさまざまで、紺紙に金泥で秋草などを描き、朱の題簽をもつものが多く、嫁入本とも呼ばれていたといわれています。その一ページ、ときに見開き二ページの絵は、泥絵具を用いたいわゆる奈良絵風のものと、細密華麗な作風のものとがあり、ともに天地にすやり霞をつけた定形の構図を持っています。いずれも朱、緑など鮮やかな色彩と金銀箔・泥の使用がめだち、日本のミニアチュールと呼ぶことができるでしょう。
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慶應義塾大学文学部教授 石川透 naraehon@humi.keio.ac.jp